准看護師を目指すか、看護師を目指すかで入学する学校が違ってきます。
看護師の方が知識の豊富さはもちろん、待遇も有利、というのは確かです。
しかし、准看護学校は、看護学校には難しいであろう大きなメリットがあるのです。
それは、”働きながら学校に通える”ということ。
准看護学校に行こうと考えてるけど、まわりから看護学校を勧められる。
今回はそんな方に、仕事との両立が可能な准看護学校のメリットを紹介します。
准看護学校は仕事との両立が可能
准看護師の免許を取るためには、最短でも2年間の准看護師養成所に入学する必要があります。
准看護学校の授業の曜日や時間は学校によって違い、”週3で朝〜夕方”や”週5で昼〜夕方”など色々です。
クリニックに勤めている人は授業の前後で勤務。
病院に勤めている人は学校が終わったあと戻りがあったり夜勤をしたり、クラスメイトたちはいろんな働き方をしていました。
このように、准看護学校は毎日ガッツリ学校に行かなきゃいけないわけではなく、仕事ができる余裕がある授業日程です。
学校、仕事、家事や育児の同時進行はかなり大変ですか、授業がパンパンに詰まっているわけではないので、学校と仕事の両立が可能というわけです。
准看護学校は最短2年で免許を取得できる

最短2年間で免許が取れるのも、准看護学校のメリットです。
看護師の免許を取ろうとすると最低でも3年間は学校に通う必要があります。
その点、准看護学校は2年間なので、看護学校よりも1年間早く免許を取って働くことができます。
ゆくゆくはキャリアアップして看護師免許を取る人にとっては遠回りかもしれないですが、准看護師として、給料をもらって看護の経験を積みながら安定した生活を送ることができます。
また、准看護学校には少数ですが50代の方たちもいて、クリニックで助手や事務として長年勤めているとのでした。
その方たちは、定年までの残りの年数を考えると、「3年間の看護学校に通って看護師免許を取るよりも、1年でも早く准看護師として働きたい」と言っていました。
准看護師のデメリット

准看護師のデメリットは、やはり、看護師と比べていろいろ劣るということです。
給料はもちろん看護師の方が高く、働く病院や科も”看護師のみ募集”というところもあります。
つまり、准看護師は就職先の選択肢が狭まり看護師と比べると給料も安いのです。
また、働く場所にもよりますが、看護師の方が出世しやすい傾向です。
自分より年齢が若く経験の浅かった看護師がどんどん出世して役職がつき、その部下として働く。
もちろん、給料の差も開いていきます。
看護師は、看護の知識や技術を広く深く学び修得しているので、准看護師が結果的に下になってしまうのはしょうがないことなのです。
また、看護師を目指す場所、昼間の2年制もしくは夜間の3年制に通うか、7年間業務に就き、そこから2年制の通信に通う方法があります。
どれにせよ、ストレートで看護師免許を取るのと比べたら年単位で遠回りです。
- 就職先が狭まる、選択肢が減る
- 給与や待遇が正看護師と比べ良くない
- 経験の浅い正看護師が上司になる
- 正看護師免許を取るまでに時間がかかる
准看護学校を選ぶ人はその人なりの事情がある
世間の反応は、看護学校ストレート派の意見が多数です。
学校のお金を誰かが出してくれたり、バイトで稼いだお金は自分のお小遣いに使えたり。
勉強に専念できる環境が整っているなら、看護学校に通いたい人もいるでしょう。
でも、人によって事情は違うのです。
親元を離れて自分の生活費を稼がなきゃいけなかったり、小さいお子さんをひとりで育てていて、お金のやりくりが大変だったり。
でも看護師として働きたい。
そのために准看護師にまずなろう。
それは地に足がついた立派な人生計画です。
「准看護師はやめておけ、目指すなら看護師だ」
そう言うのも分かりますが、それは”生活が落ち着いたら”でいいと思うのです。
その点、准看護学校は働きながら免許を取れるので、ある程度の生活は安定しています。
准看護学校に入学したら、そのまま看護師免許を取るために進学だってできるし、働きながら3年間夜間学校に通ったり、7年間業務に就いていたら通信に通って看護師へキャリアアップもできる。
夜間や通信も、収入を得ながら学校に通い免許を取ることができます。
まずは生活の基盤をしっかり固めることが大切だとわたしは思うのです。
足りなかったら国の支援もたくさんありますよ。