正看護師と准看護師を比較|免許や学校・給与や就職先からみる違い

学校の選び方

世の中には看護師と准看護師という免許があることはうっすら知っていましたが、一体何が違うのかはよく分からず30年間生きてきました。

自分が准看護師を目指すとなると、避けては通れないその2つの免許の違い。

学校も給与も、働き先もキャリアアップも。

同じに見えてすべてが違うのが看護師と准看護師。

今回は一体何がそんなに違うのかをカンタンに説明します(o^^o)

(正)看護師と准看護師|法律からみる違い

タイトルに(正)看護師とありますが、正しくは”看護師”です。

准看護師と区別が分かりやすいよう(正)をつけていますが、正式名称は”看護師”と”准看護師”です。

看護師とは、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者や、じょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。

准看護師とは、都道府県知事の免許を受けて、医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、傷病者若しくは褥婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。

参考:保健師助産師看護師法

法律では、看護師と准看護師は資格元や業務の立ち位置がはっきりと分かれています。

看護師は国家試験合格で得られる免許であり、自身の判断で、診療の補助や患者さんの看護をする人のこと。

准看護師は都道府県知事の免許であり、医師や看護師の指示の元で、診療の補助や患者さんの看護をする人のこと。

ということが書かれています。

実際の現場でも、看護師も准看護師も業務内容に対して違いはありません。

わたしが勤めている病棟は、看護師と准看護師が在籍していますが、業務内容に違いはなく、看護師にしかできない業務というのもありません。

しかし、大学病院のような大きい病院によっては業務を分けているところもあるようです。

つまりは、場所によって違うということです。

(正)看護師と准看護師|学校や国家・都道府県の試験内容の違い

学校の違い

<看護学校>

最終学歴:高校卒業

  • 看護大学(4年)
  • 短期大学(3年)
  • 専門学校(3年)

<准看護学校>

最終学歴:中学校卒業

  • 准看護師養成所(2年)
  • 高等学校衛生看護科(3年もしくは4年)

看護師と准看護師を養成する学校は、完全に分かれています。

同じ学校に両方があるとしても、看護学科と准看護学科というように分かれています。

そもそも資格(免許)自体がまったく別のものなのです。

准看護師免許が取れる学校に入学した場合、「やっぱり(正)看護師免許が取りたい!」と考えが変わっても科の中で看護師への進路を変更することはできません。

ただ、看護学校の場合、卒業前の国家試験では、准看護師試験を滑り止めとして受けることはできます(学校で禁止されているところもあるようですが)

履修時間の違い

<看護学校>

3,000時間

<准看護学校>

1,890時間

上記時間数から分かる通り、看護師は准看護師に比べて1,000時間以上の勉強を必要とします。

資格試験の内容の違い

<看護師>

  • 人体の構造と機能
  • 疾病の成り立ちと回復の促進
  • 健康支援と社会保障制度
  • 基礎看護学
  • 成人看護学
  • 老年看護学
  • 小児看護学
  • 母性看護学
  • 精神看護学
  • 在宅看護論及び看護の統合と実践

<准看護師>

  • 人体の仕組みと働き
  • 食生活と栄養
  • 薬物と看護
  • 疾病の成り立ち
  • 感染と予防
  • 看護と倫理
  • 患者の心理
  • 保健医療福祉の仕組み
  • 看護と法律
  • 基礎看護
  • 成人看護
  • 老年看護
  • 母子看護及び精神看護

参考:国家試験の内容

学校によって内容は様々ですが、国家試験や都道府県知事試験の内容に沿ってカリキュラムを作っています。

パッと見ると同じように見えますが、より深く学ぶのは履修時間が1,000時間以上も差がある看護学校です。

准看護学校も薬物など相当難しかったですが、看護学校はさらに広く深い専門知識を学んでいると思うと尊敬します。

じっくり確実に看護の専門分野を修得できるのは4年制の看護大学です。

准看護学校は、後ほど書きますが、働きながら免許が取れることが最大のメリットなのです。

(正)看護師と准看護師|就職先や給料の違い

就職先

<看護師>

病院:70.1%

診療所:15.9%

介護施設等:7.5%

<准看護師>

病院:40.7%

診療所:35.7%

介護施設等:21.1%

参考:看護職員の需給に関する基礎資料

このように、看護師は大多数が病院、准看護師は病院やクリニック、介護施設等で働いています。

大学病院や大きい病院は准看護師の募集を行っていないところもあり、就職先の選択肢が限られてしまうことが、准看護師のデメリットでもあります。

大きな病院でなくても看護師のみ募集しているクリニック等も見かけます。

給料

看護師と准看護師では月給で5万円前後、年収で50、60万円の差がある、と考えていいと思います。

なぜ、こんな濁す言い方をするかというと、働く職場、経験年数、地域によって違うからです。

看護職の賃金の平均値を探したのですが、10年近く昔の統計しか出てこなかったので断念しました。

もちろん差額が小さいところや、看護師・准看護師ともに同じ給料というところもあります。

わたしが勤める病院では、看護師と准看護師の基本給の差が35,000円ほどです。

年収だと約40万円ですが、10年で400万、30年で1,200万円の差になるので超大金です。

(正)看護師と准看護師|キャリアアップの違い

(専門看護師・認定看護師・認定看護管理者・特定行為看護師の詳しい説明は別記事UP予定…)

看護師と准看護師、業務内容に違いはありませんが、”出世”や”キャリアアップ”に関して違いが生じます。

看護師長や主任等の役職は看護師が就くことがほとんどです。

また、特定分野に特化した認定看護師等も准看護師ではなれません。

保健師・助産師を目指す場合もまずは看護師免許を取る必要があります。

(正)看護師と准看護師|どちらの免許を取るか迷ったら

看護師か准看護師か、結局はどっちがいいの?と悩んでいる方を多く見かけます。

本当は看護学校に通いたいけど、生活や金銭面を考えると准看護学校に入学した方がいいのかな…という考えの方もたくさんいます。

国からの支援もたくさんありますよ(^O^)

看護学校にいくともらえる給付金|対象者別【まとめ】

2018年4月28日

今回、看護師と准看護師のいろいろな違いについて紹介しましたが、結論はそりゃあ、看護師免許をストレートに目指す方が良いです。

看護学生中は大変ですが、免許を取ってしまったら金銭面や待遇、働き先の選択肢の多さも看護師の方が恵まれています。

こうやって書くと准看護師はデメリットだらけなのかというと、そうではありません。

(別記事で准看護師のメリットについてUPする予定…)

先ほども書きましたが、准看護師の最大のメリットは働きながら免許を取れることです。

准看護学校の学生はどんなバイト(仕事)してる?|1年生の働き方を紹介

2018年7月23日

免許を取ったあとのことを考えるのではなく、学校に通っている間の生活にスポットを当てるといいと思います。

いろんなことが落ち着いたら、准看護師から看護師へキャリアアップしたらいいんです。

あとは年齢です。

准看護学校の学生で50代の方がいましたが、「定年まですぐだから、免許を取って少しでも早く働きたいの」ということを言っていました。

今は定年後も看護師は働き口がありますが、その考え方も一理あると感じました。

わたしの場合、准看護師の免許を取っても30年ほど定年まで時間がありますが、50代の方は10年ほど。

長年勤めているクリニックで准看護師として定年まで働くことが決まっているなら、それで充分だと。

いろんな考え方があるので、悩んでる方はいろんな人に聞いてみるといいですよ。

看護師を勧める人が多数派だと思いますが。

以上、長くなってしまいましたが、看護師と准看護師の違いでした。

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看護師ブロガー
30歳で准看護学校に入学。集団生活が苦手で人見知り。 勉強嫌いなわたしでも無事卒業できました。 受験や勉強方法など、これから准看護学校を受験・入学しようとしている人に役立つ情報をお届けします。 詳しくはプロフィールをどうぞ。 ツイッターで更新情報お知らせします。