准看護師から正看護師になる方法として、通信制の看護学校に2年間通う方法があります。
”通信制”って聞いたことはあるけれど、学校はどこにあるのか、勉強はどうやって進めていくのかよく分からないですよね。



”7年間業務に従事”というのは一体どのようなことをいうのか?そちらも合わせて書いています。
<目次>タップで好きなところから読めます
通信の看護学校:入学するための条件や年齢制限
看護学校の通信制の課程における入学資格について、免許を得た後7年以上業務に従事している准看護師であること。
数年前、通信の看護学校に入学する条件は准看護師として10年以上働いていた方が対象でしたが、H30年からは”7年以上”に短縮されました。
准看護師として働き始めて数年のわたしにとって、今回の短縮はとても嬉しい変更です。
当初は5年になるかもしれないという噂も飛び交って、結局5年なのか7年なのかよく分からなかったけど、7年に決定したようですね。
しかしこれは今後ずっと、というわけではなく”3年を目途に見直しを行う”らしく、H33年には再検討しまた変わる可能性があるようです。
もしかしたら、更に短縮されるかもしれないし、10年に戻るかもしれないということです。
通信看護学校の年齢制限
各通信学校のホームページを調べてみましたが、年齢制限を設けてる学校はありませんでした。
准看護師7年間:パート(非常勤)や転職した場合
- 准看護師として7年間従事していること
同じ職場で7年間働いていた方は、この通りなので分かりやすいですが、パートや転職した場合が気になりますね。
全国の通信看護学校は「常勤、非常勤は問わない」「パートやアルバイトも含む」と多くの学校のホームページに記載がありました。
つまり、正社員(常勤)でなくても准看護師として7年間(84ヶ月)働いていたなら入学の対象となります。

“月1回の勤務ならカウントされる”と記載があった学校もありましたが、詳細は希望する通信看護学校に問い合わせてみた方が良さそうです。
育児休暇や産前産後休暇は含まれるのか?
ホームページに記載がない通信看護学校がほとんどでした。
中には、育児休暇は含まれず、産前産後休暇は含まれると記載がありましたが、こちらも各学校に問い合わせてみた方がいいですね。
准看護師の就業証明書
そして7年間准看護師として働いていたことを証明する超重要アイテム、「就業証明書」
転職した場合は過去に働いていた職場に作成をお願いするようですが、手元に届くまで時間がかかることがあるそうです。
もし通信看護学校に行くことが決まっている場合は、早めに手配しましょう。
通信の看護学校:入学試験や入学時期
願書受付期間は入学の前年7月頃から行っている学校もあり、夏頃には合格発表するところも。
願書受付期間は1度限りではなく何回かに分けて募集していますが、年内に募集が終わってしまう学校もあります。
准看護学校の一般の入学試験は2月ですが、そのイメージでいくとすでに願書受付期間が終わっていて手遅れとなるのでご注意を。
入学試験
入学のための試験は”書類審査”や”小論文”を提出する学校が多く願書と一緒に送ってくださいとのことです。
入学時期
入学時期は全国の通信の看護学校共通の4月です。
通信の看護学校:2年間でかかる費用(学費)
通信の看護学校の費用は全国同額ではなく、各学校によってバラバラです。
費用として、入学金・授業料・教科書代・放送大学の費用を含めると平均して120万円です。
通信の看護学校も国からの支援があるので、調べてみることをおすすめします。
通信の看護学校:授業や実習内容は?
通信の看護学校は、主に自宅学習・校内授業・病院実習の3つに分かれています。
また、放送大学で単位を修得する必要があるのも通信の看護学校の特徴です。
(放送大学については別記事で詳しく書く予定です)
学校に行く日数は2年間で50~60日ほどで、自宅で学習を進めていくことがメインとなります。
- 自己学習
- 課題提出
- 単位認定試験
- 合格
単位修得!
単位認定試験を受け、合格すると受けた科目の単位修得となるイメージです。
2年間の中にはもちろん2週間ほどの病棟実習も含まれています。
すべての科目の単位を修得して、やっと看護師国家試験を受けることができます。
ちなみに、通信の看護学校を卒業すれば看護師免許が取得できるわけではありません。
准看護学校と同じで、通信の学校に入学するのは、看護師国家試験を受けるための資格を得るためです。
通信制の看護学校について、まとめ
准看護師が正看護師になるための3つの方法の内、通信制の看護学校は自宅学習がメインという特徴が強い学校です。
入学の対象者やどうやって勉強していくのかが複雑で情報を集めにくいというのもデメリットなのかもしれません。
准看護師として同じ職場で7年間勤めてきた方なら、自分が入学の対象かどうかはすぐ判断つきますが、転職や正社員からパートなど(その逆も)雇用形態の変更があった場合はそこでつまづいてしまいがちです。
もし分からなければ、希望する通信の看護学校に問い合わせしてみてください。
今後はわたしの身近な人が通信の看護学校に通うことが決定し、説明会や願書の提出など今後発生するので、もう1歩踏み込んだ記事をお届けできそうです。